指身、と
伊達家の正月料理
三汁十六菜-本膳
本膳
御膾 納豆
御汁(白鳥、山芋、五分な)
和物 御替汁(鶴、山芋、五分な)
濃醤 海鼠わた 御めし
引菜(御香物)
- 本膳に納豆
- 椀ねたは白鳥
- おかわりは鶴
二ノ膳
三汁十六菜-二ノ膳 伊勢海老
前羽 御汁(たら)
鮭浸浸
引菜(鮭すし)
三ノ膳
三汁十六菜-三ノ膳
指身(わさび、鯉子付、いり酒)
水和 御汁(かけな)
鮭子籠(背やきて)
引菜(大阪蒲鉾)
御向(鮒煮ここり)
御向(石焼料理鯨)
鮭、鯨、鮒などは宮城、地元の素材ですが、二ノ膳の伊勢海老、
三ノ膳の大阪蒲鉾と関西地方の食材は、
不思議
織豊時代のなごり、
本来ならば菜の数は奇数のはず、
十六菜と偶数に。
通常は7+5+3で、
三汁十五菜が最上級の料理。
刺身という漢字は、古くは「指身」「指味」「差味」「刺躬」などとさまざま
刺身が文献上初めて登場するのは室町時代。
伊達家の献立には、
鯉子付にわさびとある
鯉の刺身に卵をまぶしたもの。鯉の産卵期は初夏、
歯ごたえがあり淡水魚っぽい臭みがある
それにいり酒をかける。
江戸時代になって、新たな調味料が登場します。それは、煎酒 (いりざけ)です。
煎酒とは、酒に梅干、削り節を入れたもの。これをトロミが出るまで煮詰め漉します。
醤油の普及以前、
刺身に欠かせない調味料として愛された。近年、伝統的調味料である
鯉の刺身にその卵、山葵
いり酒は、伊達ものの味だったのだろうか。
グリーンエムアンドジャパン株式会社。
0コメント