家康公の和歌 願い。
昨日、書の先生の展覧会がありました。
先生の書の一つに、
治まれるやまとの国に咲き匂ふいく万代の花の春かぜ
(富士之煙/徳川家康)が、ありました。
「こんな汚れた世界には、
もう居たくない。
だったら、
美しくつくり変えればいい」
そうして始まった
長い長い戦いが終わった
これから何万年と
この美しい世界が続くことを願う。
江戸幕府を開いた徳川家康。かつて信長に敗れて失意にあったとき、登誉上人というお坊さんにかけられたのが「厭離穢土 欣求浄土」という言葉でした。この世を極楽にすればいいという意味です。
「厭離穢土欣求浄土」は「穢れた現世を逃れ清らかな仏の国(あの世)に生まれることを望む」という、仏教の教えを説いたものです。家康は「穢土」を「戦国の世」、「浄土」を「平和の世」とし、平和な世をつくるために厭離穢土欣求浄土を旗印としたと言われています
旗印は、戦において行動指針とされました。
武田信玄は、風林火山。上杉剣心は、毘。
死んだとしても仏の国に行けるのだと兵が死を恐れないようにしたものだったのでしようか。
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