インクたらすと電気が、
病院外で利用する
使い捨ての検査デバイス.医薬品や食品などをセンサーで管理するスマートパッケージングが注目されています。
これらを稼働させるための
使い捨て小型電池の需要も高まっています。
スイス連邦材料試験研究所(EMPA)に所属するグスタフ・ニューストロン氏は、生分解性の紙電池を開発しました。
この紙電池は2滴の水を垂らすだけで電力を供給でき、目覚まし時計を動かすことにも成功
紙電池
電池は、正極または負極となる2種類の金属、電気の通り道である電解液、そして正極と負極の接触を防ぐセパレーターなどから成り立っています。
従来の電池では使い捨ての需要を満たせません
そこで低コスト・高安全・低毒性
新しいタイプの電池を開発
紙とインクに電池の成分を組み込むことで、使い捨ての条件を満たす
電池開発をしました
紙の片面には、正極として機能するグラファイトの粉末が含まれたインクが塗布されています。
そして裏面には、負極として機能する亜鉛の粉末が含まれたインクが塗布されています。
紙には塩化ナトリウムが含まれており、ここに少量の水を垂らすことで溶解液がつくられ、印刷されただけの紙が電池として働くのです。
紙電池のメリットの1つは、「水で活性化される」点にあります。
乾燥させたままであれば、非常に長い寿命をもつ可能性がある
実験では、1セルの紙電池を20秒以内に活性化させるのに、2滴の水を垂らすだけで十分でした。
1セルの電圧は1.2Vであり、約1時間にわたって安定して電力を供給できました。
1時間以降は紙が乾燥するにつれて、大幅に電圧が低下しましたが、さらに2滴の水を加えることで、0.5Vでもう1時間維持でき
一般的なアルカリ乾電池の電圧が1.5Vであることを考えると、まずまずの性能だと
またこの紙電池の材料は生分解性があり安価なので、使い捨てデバイスに当てはまります
商品やデバイスに付いているタグが実は紙電池であり、必要な電力を供給してくれる、という未来もくるかも
グリーンエムアンドジャパン株式会社。
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