老いない、
ツルやカメは本当に長寿の動物で
カメは長寿なだけでなく、老化もほとんどしていないというのですから驚く
カメのアンチエイジング
カメの基本的な身体の構造は、他の四肢動物と大きく逸脱した構造が甲羅
全身が甲羅に覆われ、前方から顔、後方から尾を出している動物はカメだけで、甲羅は、
カメの骨格を見ると、
脊椎骨、肩胛骨、肋骨、胸骨などが全て密着して成り立っています。
では、甲羅はどのように構成されているかと言うと、肋骨が変化した『骨甲板』と鱗が変化した『角質甲板』で構成されています。
甲羅の真ん中には脊椎骨が通っており、甲羅も身体の一部である
甲羅の形は、陸棲種だとドーム状になっている種が多く、海棲種は水の抵抗を減らすため平らな形になっています。
甲羅はほぼ骨であるため、カルシウムから出来ています。カルシウムの吸収にはビタミンD3が必要ですが、ビタミンD3の生成には紫外線が必要です。
カメはよく日光浴をしているイメージが 飼育下でも紫外線ランプが必要ですが、それらはカメの健康を維持するために必要なことです
カメの種類は陸棲種、水棲種、水陸両用棲種と幅広く、大きさにおいても2~10cmのミシシッピニオイガメ、約200cm(2m)にもなるオサガメなど幅広い種が存在し
陸棲のカメは水辺で生活をすることが多く、草を食べます
水棲のカメは、陸棲のカメに比べると肉を食べることが多くなっています。
爬虫類であるため、全てのカメは肺呼吸ですが、水棲種は肛門のような場所にあたる「総排出腔」でもガス交換を行えるため、長時間水面に顔を出さないこともあるようです。
陸棲種、水棲種共にほとんどのカメは冬眠をし
変温動物であるため、体温が外気温の影響を受けます。
なので
冬場は体温が低くなるため、体温を維持して、代謝を促進することも難しい状況であるため
無駄なエネルギーを使わないように冬眠をします
無駄なエネルギーを使わない仕組みがカメの長寿や老化防止の原因になっている
全ての種を平均すると、カメの平均寿命は約100歳と言われています。
南太平洋のセントヘレナ島で飼育されているゾウガメのジョナサンは、200歳になり。
老化速度の研究がされています。
人間の年齢別死亡率について、
アメリカ社会保障局の調査によると、アメリカに住む50歳の男性が翌年に死亡する確率は約0.5%ですが、80歳になると約6.0%に、100歳になると約35%に増加します。
人間もカメと同じくらい長寿だが、加齢と共に死亡率も上昇していく
加齢に伴い免疫系や骨が衰えていき、老化していることの裏付けでもある
カメについての加齢と死亡率の関係の研究は、52種のカメについて調査を行いました。
結果、調査した種のうちギリシャリクガメやアルダブラゾウガメを含む約75%もの種において、加齢による死亡率の上昇はほぼ見られませんでした。5歳のカメであっても、50歳のカメであっても、死亡率は等しかったのです。
カメは、加齢と共に肉体が老化していくわけではない
なぜカメの老化速度は遅いのでしょう
1.カメは変温動物であるためと考えられています。
変温動物は、外気温に合わせて体温も変化します。つまり、体温を維持するためにエネルギーを費やす必要がないため、細胞の修復にエネルギーを向けることができる
変温動物は代謝が低いことが知られます。特に冬場だと外気温に合わせて体温も低くなります同時に代謝も低くなります。
無駄なエネルギーを使わないよう、冬眠をして無駄なエネルギー消費を避けているのです。
変温動物と恒温動物の老化速度を比較した研究があります。
暑い地域では、爬虫類の老化速度は速く、両生類の老化速度は遅かった
性的成熟が遅い動物は長寿で老化速度が遅く、性的成熟が早い動物は短命で老化速度が速い
変温動物の中でも、カメだけが際立って長寿
カメは硬い甲羅に守られているため、外敵からの捕食率が低い
老化防止のためには細胞が他のことにエネルギーを使わず、老化防止のためにエネルギーを使える環境を作ること
長寿のためには捕食者など、外敵要因による死亡率を低くすることが重要
自由性からすれば、
長寿を目指すより、経験豊かな人生を楽しむ方がずっと大切なことなのかもしれません。
グリーンエムアンドジャパン株式会社。
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